七夕飾り

人間は、およそ生まれてから7歳までは体が育ち、7歳から14歳まで心が育ち、14歳から21歳までは思考力、精神が育つ時期で、それぞれの時期において、周りの世界や周りの人たちとのかかわり方や育ち方が異なっているのだというのです。
シュタイナーといえば、ここ近年、ヴァルドルフ教育、あるいはシュタイナー教育で、多くの人に知られるようになってきています。皆さんのなかには知っている方もおられるかもしれませんね。

一般に私たちは、そのプロポーションから、大人は子どもがそのまま大きくなったと思いがちです。蚕の成長を見るように、その成長の変容を私たちの目ではっきりと捉えることができないからかもしれません。

しかし、この異なる3つの時期を経て大人になるので、それぞれの時期にある子どもは、大人や、他の時期にある子どもとは違ったあり方をしていて、それぞれの時期には、それぞれの時期の子どもの成長や発達にふさわしい育ち方やかかわり方が必要になってくるだということです。

こうしたシュタイナーの人間の成長の捉え方を知って、そのような成長の捉え方が日本はなかったのか、あったとすればどのようなものだったのかを知りたいと思っておりました。そんな折、民俗映画を撮り続けておられる姫田忠義さんの作品「秩父の通過儀礼」の映写会のご案内をいただきました。

その作品には、秩父の各家庭や、集落で実際に行われていた、人が生まれる前から人生を終えるまでの、その成長の節目節目に対してのさまざまな祝い事や儀式や行事がきちんと映像として記録されていました。シュタイナーのように7年ごとの周期とは多少ずれる時期もあるようでしたが、人生の成長をこのように周期的に捕らえる捉え方は秩父のように完全に残されていなくとも、世界各地にあったようです。

誕生から、およそ7歳までの時期である幼児期で、もっとも大事なことは、この時期は自分の体をつくる時期だということなのです。生まれたときには、体はすでにできていますが、まだそれぞれの機能は未分化なのだというのです。脳や、内臓、手足などすべての体の器官が、それぞれの機能を持つまでに発達するのがこの時期なのです。

その後の成長は7歳までに育まれた体を基にして行われていくのです。一生付き合っていく体という道具がつくられていくのがこの幼児期なのです。ですからこの時期の成長、発達段階にふさわしい、子どもとしての生活、体験、遊びを子どもとかかわる家庭において、あるいは周りの大人や社会が保障していってあげなければならないのです。

しかし現実には、幼児期の子どもが子どもとして生きていくという当たり前のことにおいて、早期教育へ駆り立てる現象があったり、食べ物や子どもを取り巻く社会的環境が今、決してふさわしいものではなくなってきているのです。ですから私たちはそうしたことに対してより意識的でなければならなくなってきているのです。

幼児期の子どもの体づくりといえば、いろいろな面から考えられますが、次回は、子どもの「食事」という面から、それぞれのご家庭において実際の食事作りの役に立ちそうなヒントや伝えられてきた知恵を入れながら考えてみたいと思います。

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