オーベルジュ候補地

 有名シェフらが福井市鹿俣町に計画中の宿泊施設付きレストラン「オーベルジュ」の建設が遅れていることを受け、福井県は2016年度に予算化した補助金の財源である国の交付金約3億円を返納する方針を固めたことが12日分かった。当初運営に参画する予定だったJA福井県経済連が撤退し、現在は別の枠組みによる計画が進んでいる。今年5~6月ごろとしていたオープンは1年以上遅れる情勢だ。

 オーベルジュは、世界的に有名なフランス料理シェフの三國清三氏と同経済連が計画を進めていた。当初は両者が出資する新会社が施設建設、運営する計画だったが、三國氏側が施設管理と店舗運営の会社を別にするよう変更を申し入れ。同経済連は、変更後の形態では農協法に抵触する可能性があるとして、今年2月になって出資を取りやめた。その後、福井市内の飲食業者が新たなパートナーとなり、運営法などを協議しながら事業を引き継いでいる。

 当初計画では、県の16年度当初予算に計上された「里山里海湖ビジネス推進事業」の補助金を活用し、建物を建設する予定だった。しかし、計画の遅れから16年度中に予算は執行されなかった。この補助金は国の「地方創生加速化交付金」を活用したため、繰り越しか、返納の手続きを取る必要に迫られていた。

 関係者によると、事業主体を一度白紙に戻し、施設規模などを見直した新たな計画を作った上で別の国庫補助を受ける方が適当と判断した。

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