自民党の農林漁業有害鳥獣対策検討チームが十一日、イノシシやシカによる農作物被害が深刻化している福井県若狭町の山間地を視察、被害状況や地域に与える影響の大きさなどを確認した。地元からは有害鳥獣の捕獲後の処理について、焼却施設の建設を求める要望が上がった。

 視察には宮路和明座長をはじめ、本県選出の高木毅衆院議員、松村龍二参院議員ら五議員が訪れた。捕獲隊や町担当者の案内で同町能登野など三カ所を視察。おりに掛かった状態のイノシシや、山ぎわに一帯に設置された電気さくなどを見て回った。

 JA三方五湖会館での意見交換会には、行政やJA関係者ら約百人が参加。嶺南六市町の被害状況などが報告された。

 各市町からは▽捕獲や処理費の増加に伴う財政支援▽高齢化で減少している狩猟者の育成対策―などの要望が挙がった。 また、捕獲した鳥獣について「環境面からも、現在の埋設処理より焼却が最善。広域的に利用できるような施設建設をお願いしたい」との要望が相次いだ。

 二○○六年の統計では、嶺南では若狭町で農作物の被害額が最も多く、約一千万円にのぼる。イノシシとシカは各約千頭ずつが捕獲され、処理費用に三千三百万円を要したという。

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