橋本達也市長(中)らが出席した宅配ボックス実証実験の報告会=8日、福井県あわら市役所

 福井県あわら市は8日、不在時に宅配便を受け取るための「宅配ボックス」を一戸建て住宅の市民が購入、設置した場合、購入費の半額を補助する制度を新設すると発表した。市によると、一戸建て住宅を対象とした宅配ボックスの設置費用補助は全国で初めて。7月20日以降の購入、設置者が対象となる。市は「再配達のない、暮らしやすいまちとして全国発信したい」としている。

 市は、パナソニックと協力して昨年12月~ことし3月、宅配ボックス設置による再配達率の低下効果を調べる実証実験を行った。この結果、106世帯のモニターの再配達率は、実験前の昨年11月の1カ月は49%だったが、実験期間中の1カ月平均は8%と大幅に減少した。

 この効果を受け、市は本年度5月補正予算に100万円を計上した。需要があればさらに増額する方針。4万円を上限に購入費の半額を補助する。アパートなど集合住宅の場合は、家主や管理者の許可を受けて設置する入居者が申請できる。物件の価値を高めようと、物件全体の宅配ボックス設置を計画する家主や管理者の申請は受け付けない。

 同市役所で開かれた実証実験の報告会で橋本達也市長は「暮らしやすいまちづくりを進めるために補助制度を新設した。誰もが『あわらはぜいたく』と感じるまちを目指したい」と述べ、移住・定住人口の増加へ意欲を示した。

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