渡邉さん夫妻が手作りしたフレッシュチーズ「ブッラータ」

 発祥地イタリアでも作る職人が少なく、“幻のフレッシュチーズ”といわれる「ブッラータ」専門の手作り工房が9日、福井市内にオープンする。濃厚でさわやかな味わいのモッツァレラチーズを生クリームと合わせ、巾着状に包んだ高級チーズで、ブッラータに特化した工房は国内初。鮮度にこだわった受注生産で、おいしさを県内外に届けていく。

 工房を始めたのは、同市の渡邉晴弘さん、央恵さん夫妻=ともに(54)。ふくい産業支援センターの2016年度「ふくいの逸品創造ファンド」の助成を受けて自宅車庫を改装。チーズ作りに必要な機器をそろえた。工房名は「Chee Bo(チーボ)」。同県あわら市の牧場から搾りたての生乳を仕入れ、原料とする。

 フレッシュチーズは、生乳を乳酸菌や酵素でふんわりと固め、水切りしたチーズ。固形の熟成チーズに比べ生乳本来の風味を残し、さわやかな酸味があるのが特長。代表的なものにモッツァレラ、リコッタがある。健康食品として近年、注目度が高まり、国内消費の伸びとともに輸入量も増えているという。

 そうした中でも流通量が極めて少ないのがブッラータ。生乳を発酵させていく中で巾着状の袋を成形できる瞬間を見極めるのが難しく、生クリームを使うので賞味期限が短いためだという。多くの手間と高度な技術が必要になるが「だからこそビジネスチャンスがある」と、渡邉夫妻は専門工房の開業を決めた。

 晴弘さんは1年半前までフードビジネスに長く携わっていたが、チーズを手掛けるのは初めて。央恵さんと国内のチーズ工房を訪ね歩き、過去の経験を踏まえて独自製法を編み出すなど夫婦で研究を重ね、オープンにこぎ着けた。

 1日300個の限定生産。インターネットなどで注文を受けてから作る。ネット通販のほか工房でも直接販売する。プレーン(税別980円)と白トリュフ(同1280円、白トリュフオイル付き)の2種類でスタートし、夏にはバジル、来春には桜の花びらや塩漬けした葉を混ぜたサクラを追加する計画だ。

 注文、問い合わせはブッラータ専門工房チーボ=ホームページ(https://cheebo.shop-pro.jp)、電話0776(34)2021。

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