■シュワシュワはキンキンに!

この夏、スパークリングワインに注目が集まっています。よく冷えたビールは暑い日に特に美味しいもの。泡ものは夏が旬なのです。夏になると見かける「冷やし中華、はじめました」の張り紙。中華人民共和国を冷やすなら、冷やしフランスがあったっていいじゃない。暑くなったら冷やせば良い。これは夏、ワインを美味しく飲む為の極意です。

特にシュワシュワの泡ものはキンキンに冷やそう。シャンパンもね。これはフランスのシャンパーニュ地方で作られる泡立つワイン。最近、国内のワイン専門誌に限らずお洒落な雑誌も必ず特集を組むマスト・アイテム。ともかく見ても飲んでも楽しいシャンパンは心が元気になる飲み物。私の好きなジャンルの1つです。

■注文は「泡、ノンビンで」

そして合わせるワインに困るお料理にもシャンパンの登場。これを私は「困った時の泡頼み」と呼んでいます。こんな時に重宝するのがノン・ヴインテージ。略してノン・ビン。ほとんど、シャンパンだけに使用される単語です。「泡、ノンビンで」これで注文が通じます。

まず、ヴィンテージは葡萄の収穫年度を表します。形容詞で時代もののという意味もあるのでジーンズやアロハシャツなどにも使われています。

フランスのワイン法では85%以上、同じ収穫年の葡萄が入ってないとヴィンテージを表示できません。通常、複数の収穫年をブレンドして作るのでヴィンテージが入らないのです。これはシャンパン・メーカー〔大手はメゾン、小さいとハウス〕を代表する看板と言えるもの。毎年、同じ味わいにする為にブレンド技術が必要。二の腕を叩きつつ、ここを〔腕の確かさ〕見せつけるクラスなのです。

なので、本当にワインが判る人が飲むのはこのノン・ビン。ヴィンテージが入るミレジム〔フランス語でヴィンテージの事〕は収穫年の特徴を出し、ミレジムの中でも「こんなのもできるからね」と葡萄や造り方も吟味を重ねるのがプレステージと呼ばれるもの。最も解りやすいのがモエ・エ・シャンドン社の「キュヴェ・ドン・ペリニョン」通称ドンペリです。ここぞという時に切り札的に使うシャンパンでしょう。

いつもプレステージというのは少し野暮かもしれません。仕事が終わり、自宅に戻った時にビールが無くてガッカリ。でも気を取り直して「オーッホッホ、ビールが無ければ、クロメニを飲めば良いんだわ」と酔っ払ったマリー・アントワネットのような事を言いつつノン・ビンのシャンパンを開ける自分が好きです。

【どこまで続く? 尻取りワード】

ヴィーノ→ノン・ヴィンテージ→淑女のため息(次回コラム)