高市早苗科学技術担当相は八日、日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市)を視察した。改造工事の確認試験の状況などを確認し「慎重に進められていることが分かった。世界が期待し、注目しているプロジェクトを、日本として成功させなければならない」と話し、来年五月の運転再開に大きな期待を寄せた。

 高市担当相が県内原発を視察するのは、昨年九月の就任以来初めて。岡崎俊雄理事長や高速増殖炉開発センターの伊藤和元所長が改造工事などの概要を説明。一九九五年十二月にナトリウム漏れ事故を起こしたCループ中間熱交換器の出口付近配管などの改造個所や中央制御室、原子炉格納容器の炉上部などを見て回った。

 この後、高市担当相は約二百人の職員を前に訓示。「今回の改造工事の内容が、今後の貴重な知見になると思う。世界のエネルギー問題にとって重大な研究・開発であり、誇りと使命感を持って頑張ってほしい」と激励した。伊藤所長は「安全第一に透明性を持って慎重に、もんじゅを立ち上げていきたい」と述べた。

 敦賀市など地元が運転再開に際して望んでいる地域振興策について、高市担当相は「もんじゅの研究・開発の成果を、福井県全体の企業にフィードバックしていきたい」と話した。

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