正木組銃撃事件で野坂利文被告の論告求刑公判が開かれた1号法廷=6日、福井地裁(代表撮影)

 指定暴力団神戸山口組系の暴力団正木組(福井県敦賀市)事務所などに昨年2月、銃弾が撃ち込まれた事件で、実行犯と共謀したとして銃刀法違反(発射、加重所持)の罪に問われた指定暴力団山口組系中西組幹部で傘下組織組長の福井市、無職野坂利文被告(50)の論告求刑公判が6日、福井地裁(渡邉史朗裁判長)であった。検察側は「犯行での役割は重要」として懲役9年を求刑。弁護側は発射の共謀は成立しないと主張した。判決は12日午後4時から。

 検察は論告で、実行犯の中西組傘下組員の大阪市、山本敏行被告(39)=同罪で懲役6年6月判決、控訴中=が正木組に発射しようとしていることを認識し、相互に意思を通わせており、共謀が成立するとした。「誰か行ってくれるやついないか」と言い犯行のきっかけをつくったり、拳銃を提供するなど、犯行への関与は重大だと強調。「近隣住民へ与えた恐怖は計り知れない」と指摘した。

 弁護側は弁論で「発射を指示、容認した事実はない」と共謀を否定。野坂被告は「(山口組の)分裂を止めたい、犯行声明文を知ってもらいたいという山本被告の思いを助けるため拳銃と実弾を用意した。発射について共謀の事実はないが、全ての責任は僕にある」と述べた。

 起訴状によると野坂被告は、山本被告と共謀し昨年2月23日、正木組事務所や隣接する駐車場に止まっていた車に向け銃弾5発を発射、拳銃1丁と実弾10発を所持したとされる。
 

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