昨年の梅雨明けでプールで遊ぶ 子どもたち=2006年7月30日 (福井新聞紙面より)

■梅雨明け7日は天気が安定

夏は一般的に6月から9月までを指しますが、夏本番は梅雨明け以降です。梅雨明けを気圧配置で見ますと、本州南岸に停滞していた梅雨前線が北上又は南下して前線の影響を受けなくなった時を言います。

過去30年間で見ますと、前線が北上して梅雨明けしたのは12回、南下は18回でした。激しい雷雨の後は梅雨明けすると言われます。この根拠は前線が南北いずれかに通過する現象で、梅雨期間中にも起こりますので、梅雨明けと短絡出来ません。しかし雷雨の後梅雨明けした事例は20年間で8回ありますから、イコールではないにしても昔の人は経験から学びとったのでしょう。

梅雨明け十日「トウカ」と言いますが、この期間は天気が安定することを指す言葉ですが、はたしてそうでしょうか。天気が安定するとは天気が変化しないということで、晴れが持続することです。安定とは上空が暖かく地上は冷たい場合で、日本付近が太平洋の高気圧におおわれ梅雨明けした後、しばらくは上空に寒気が入ってこないからです。これも一概には言えません。10日晴れる年もあれば、翌日雨という年もあります。30年の平均を取りますと7日でしたから、梅雨明け一週間のほうが事実に即しています。

■要注意! 雷への対処法

夏山は日中雲が発生して時には雷雨になりますが、梅雨明け7日は登山に最適です。梅漬けを梅干にする時期でもあります。安定した夏空も程度もので、平成6年の梅雨明け後は福井で無降水(降水量0.5mm以下)26日間の最長記録になりました。全国的にも高温と旱魃(かんばつ)で農産物に甚大な被害が出ました。

福井の雷発生は年間30.9回(1971年~2000年の平均値)ですが、冬場に多く7、8月は5.7日です。名古屋で見ますと年間16.5回のうち7、8月は8.6日となって年間で一番多くなっています。「夏は雷のシーズン」は太平洋側を言ったのでしょう。

ともあれ、雷は自然現象で恐ろしいものの一つで、逃げる間もありませんから。雷はプラス電気とマイナス電気の放電ですが、電位差は数万ボルトで放電した経路の温度は1万℃以上の高温となり、急速に暖められた空気の膨張する音が雷鳴です。稲妻は放電に伴う電光です。音波が空気中を移動する速度は20℃で340m/sですから、電光から雷鳴までの時間を計ることで、発雷距離が計算できます。雷鳴が聞こえる範囲は約10kmですから、雷鳴が聞こえたら注意しましょう。

地球温暖化防止のためエネルギー節約が求められています。日本海側は北から海風が入り気温の上昇が抑えられます。北側の窓を思いっきり開けて、自然の風で暑さを凌ぎましょう。

(注)福井の値は福井地方気象台の観測値です

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