靴の選び方などを説明する齊藤さん=5月17日、福井新聞社・風の森ホール

 子どもの足を丈夫に育てる秘訣(ひけつ)は、しっかりした土踏まずをつくること。土踏まずは7歳ごろまでに基礎ができ、中学校卒業時にはほぼ完成する。このほど福井新聞社で開かれた「足育講座」で、ひびき整骨院(福井市)院長でフットカウンセラーの齊藤豪(たけし)さん(33)は「幼い頃からサイズが合った靴を履き、正しい歩き方をすることが大切」と呼び掛けた。

 「土踏まずは“体のサスペンション”」と齊藤さん。歩く際の衝撃を吸収するとともに、足をうまく蹴り出す役割を果たしている。土踏まずがきちんとできていないと膝や腰に負担がかかり、▽姿勢が悪くなる▽X脚や反張膝(はんちょうひざ)(膝が反り返る)になる▽スポーツでけがをしやすい▽肩こりや腰痛になる-などにつながる可能性が高いという。

◎3カ月ごとに替える

 土踏まずをしっかりつくるためには、足の成長に合わせて靴を選ぶことが大切。3歳くらいまでは足の骨は柔らかい“軟骨状態”なので小さい靴でも履けてしまうが、成長の妨げになったり、うまく歩けなかったりする。一方、成長が早いからと、大きめの靴を履かせるのもよくない。「足がしっかり固定できず、変形してしまうこともある」(齊藤さん)。

 3歳ごろまでは半年で1センチほど大きくなるため、0・5センチ刻みで3カ月ごとを目安に買い替えた方がベスト。4歳以降は徐々に骨が硬くなり、半年で0・5センチずつほどの成長になる。

 また、靴は▽かかとがフィットしている▽外した中敷きに足を置くと、つま先に0・5~1センチ(靴を履く本人の指1本分)の余裕がある▽親指の付け根部分(足が曲がる位置)で曲がる-ものを選ぼう。

◎かかとから着地

 正しい歩き方は3歳ごろから身に付けさせたい。ポイントは▽かかとからしっかり着地▽地面から離れる際は親指が最後▽顔はまっすぐ、目線はしっかり前を向く▽足先、膝先が進行方向を向いている-の四つ。

 また、歩き始めの乳幼児はもともとO脚、2~6歳はX脚傾向にあり、これらの時期は足の形を過剰に気にする必要はない。ただ、親指が付け根から曲がり小指側を向く外反母趾(ぼし)がみられたり、靴底の内側部分がすり減っていたりする場合は足や歩き方に問題があるので注意が必要だ。

 齊藤さんは、スポーツをする子どもへの施術や小中学校での体やスポーツに関する講座も行っている。近年は生活環境の変化もあり▽まっすぐ立っていられない▽しゃがめない▽転んだ時に受け身が取れない-といった子どもが増えていると感じている。「子どものうちからきちんと足を育てて、日常生活もスポーツも目いっぱい楽しんでもらいたい」と話している。

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