ハザードマップを見ながら危険な場所を確認する参加者=4月30日、福井市社南公民館

 災害時の備えを話し合う「女子会」が、福井市社南地区で始まった。名付けて「防災カフェ」。地区の自主防災会連絡協議会女性委員会が企画した。メンバーは「小さな心掛け一つで家族や自分の身を守ることができる。女性ならではの不安な気持ちも共有できる場にしていきたい」と意気込んでいる。

 女性委員会は東日本大震災などを教訓に、被災時の避難所づくりや備蓄に女性の視点を取り入れようと昨年4月に発足。「防災を生活の一部に」をテーマに活動している。防災について気軽に話ができ、意識向上につなげようとカフェを企画した。

 4月30日の第1回は、2004年の福井豪雨をテーマに社南公民館で開かれた。メンバーを含む地区の女性15人が、当時被災した市内2公民館の女性主事をゲストに意見を交わした。

 木田公民館主事の黒田幸江さんは仕事中に被災。避難住民の対応をしながら、自宅にいる小学生の息子たちと連絡が取れず生きた心地がしなかった体験に触れ「家族の安否確認の方法や避難の経路、場所などを日ごろ話し合っておくと不安を少なくできる」とアドバイスをした。

 参加者からは、携帯トイレや生理用品など女性に必要な物を入れた「防災ポーチ」を持ち歩くという案や、子どもと離れ離れになったときに照会するための写真を入れておくという意見も出た。

 非常食にも女性のアイデアが生かされた。賞味期限が切れそうな乾パンを砕いてチョコレートと混ぜたスイーツを試食しながら、和気あいあいと防災について語り合った。参加した60代女性は「トイレのことなど、男性がいると話しにくいことも具体的に話し合えた」と感想を述べた。

 委員長の東明美さん(50)は「備蓄や家族で防災について話し合う場面では女性の配慮が役に立つ。次回は子どもも参加できるものを企画したい」と話している。

関連記事
あわせて読みたい