県民衛星として打ち上げを目指す超小型衛星の模型を展示している福井県と福井市のブース=3日、愛媛県松山市のひめぎんホール

 宇宙分野で世界最大規模の国際会議「第31回宇宙技術および科学の国際シンポジウム(ISTS)」が3日、愛媛県松山市のひめぎんホールで開幕した。会場には、2年後の次回ISTS開催地として内定している福井県と福井市も共同でブースを出展。県や県内企業が2019年度の打ち上げを目指す県民衛星の取り組みなどをアピールした。

 ISTSは日本航空宇宙学会などが主催。宇宙に関する研究の発展や次世代の人材育成を目的に隔年で開かれている。地元経済団体などでつくる実行委員会の企画もあり、市民に対する科学教育と地元振興に役立てる狙いもある。

 会期は9日までで、初日は開幕セレモニーが行われた。会場では次世代大型ロケット「H3」の模型やロケット用の部品を製造している地元企業の技術などが紹介された。

 福井県と福井市のブースでは、県民衛星の実物大模型を展示した。自治体としては初となる超小型衛星の打ち上げに向けた取り組みを紹介し、来場者の関心を集めていた。県内産業や観光地などもPRした。

 地元事業実行委によると、会期中に国内外から延べ1万人の来場を見込んでいる。学術セッションのほか、宇宙に関する最新技術を紹介する展示会や宇宙飛行士の大西卓哉さんの講演会などが開かれる。俳人正岡子規の出身地にちなみ、宇宙と俳句の専門家によるパネル討論もある。

 最終日に行われる閉会式では、次回のISTSが福井市で開かれることが正式に決まる。福井でのシンポは19年6~7月ごろに7日間開催される見込み。専門家による研究発表や宇宙技術の展示のほか、県民向け事業も予定しており、ISTSを通じた研究者同士の交流、県内企業の宇宙産業参入、科学教育の充実につなげる。

関連記事