自走式ロボット(手前)を使った古民家の調査=3日、福井県敦賀市赤崎

 福井県敦賀市赤崎の古民家再生に向けた建物診断が3日、行われた。地元玉祥寺の住職が全国古民家再生協会福井第一支部に依頼。診断結果で活用が可能となれば地域再生のための利用を考えており、この日はカメラを取り付けた自走式のロボットが床下の柱の状態を調べた。

 古民家は近くに住む田中立治さん(89)の所有で、木造2階建て延べ床面積171平方メートル。元治元(1864)年の棟札が残されており築153年とみられる。井戸やいろりがある。

 手入れはしていたが50年近く使っておらず、玉祥寺住職の森泰紳さん(58)が地元のお年寄りが山仕事の後に休憩したり、子どもたちが集う交流の場にしたいと考えている。

 全国古民家再生協会福井第一支部は2014年に設立され、これまで県内5カ所で古民家鑑定を行っている。今回の自走式ロボットで床下を調べる調査は初めてで、この日はリモコンで操り、人が入れない狭い床下の柱などの情報をリアルタイムでパソコンに映し出した。地盤の持つ微振動とそれに伴う建物振動も調査し、地震が起きたときに、建物がどのような動きをするかも調べた。

 福井第一支部はこの日の調査以外にこれまで、屋根の状態や部屋の構造など約600項目を鑑定しており、今回の診断結果とともに総合評価をまとめ、再生できるかを判断する。

 森住職は「伝統的な建物。所有者やその家族、地元の人たちと相談しながら、地域再生や地域の伝統を守る拠点などとして使うことができれば」と夢を描いている。田中さんも「愛着があるので活用できれば」と話している。

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