■「プスッ」とエレガントに・・・

前回に引き続き、シャンパンを含むスパークリングワインのお話です。リボン・マスコット・コミックスの「ちびまる子ちゃん」第5巻をお持ちの方はすぐ32ページを開いて下さい。このように、ガス入りのワインを開けるのはドキドキするもの。でもコツさえつかめば簡単です。

シャンパンは、普通のワインのようにソムリエ・ナイフなどの道具を必要としない素手で開けられる全天候型。お外へ持ち出して飲む時に重宝します。しかも、お料理も選ばないので頼りになる1本です。

まず、【1】キャップ・シールをミシン目に沿って切り取ります。【2】コルクを押さえてある針金を緩め、取り外します。【3】左手でコルクを必ず押さえ、右手でボトルの底をゆっくりと向こう側へ回します(左利きの人は反対)。【4】気圧でコルクが持ち上がってきたら、コルクを軽く押さえ「プスッ」という感じで少しずつガスを抜きます。この「プスッ」がフランスで「淑女のため息」と呼ばれるエレガントで正式な開け方です。すかしっ屁ではないので間違えないように。

「ポーン」と音を立てて開けると、せっかくワインの中に溶け込んでいた5気圧もある炭酸ガスが1~2気圧も減り、味を損ないます。下手をすると、ちびまる子ちゃん家のように電灯を割る危険性もありますし、ワイン好きの前でこれをやると物凄いヒンシュクを買います。音を立てて開けるのは本当の無礼講だけにしておきましょう。

■厳格な「シャンパン」の定義

しかし、まる子ちゃん家の電灯を割ったコルクには、ご丁寧にもシャンパーニュと書いてあります。(33ページ)でも、家族構成や時代背景、そしてお父さんの年収を勝手に想像すると本物のシャンパンを開けているとは絶対に考えられませんね。

シャンパンでもノンアルコールでもどーでも良いですよですが、それって本当は法律違反です。シャンパンはフランスのシャンパーニュ地方で瓶内2次醗酵という手間隙のかかった方法で作られた発泡性ワインだけが名乗る事が出来ます。これはすごおく厳しいフランスのワイン法で決まっていて、シャンパーニュ地方以外で作られる発泡性ワインは「ヴァン・ムスー」と呼びます。各国でも発泡性のワインは気圧によって呼び名が違います。

ともあれ、どんな名声を得ているシャンパンでも嫌な人と飲んではちっとも美味しくありません。また体調が悪い時にも美味しくありません。最高なのは健康な状態で好きな人、あるいは好きな人たちと飲む。これが一番です。まる子ちゃん家のように。加えて美味しい食事もあれば無敵です。

シャンパンなど発泡性ワインに特によく合うのが天ぷらなどの揚げ物。シュワシュワの泡ものにはサクサクの揚げ物。アツアツのサクサクをキンキンのシュワシュワで流すと「生きてて良かった」と思います。今晩はこれで決まりでしょう。

【どこまで続く!? しりとりワード】

ヴィーノ→ノン・ヴィンテージ→淑女のため息→キアンティ(次回コラム)