(注)台風に伴う犠牲者数は「理科年表」による。

温帯低気圧は通常「温帯」を省略して低気圧と言っています。成因は暖かい空気と冷たい空気の温度差により上昇気流が起こってできます。

赤道近くの海面は日射により温められて海水が蒸発し、上昇して水滴(雲)になったとき熱を放出します。この凝結熱により、さらに上昇気流がおこり、積乱雲ができます。

隣接した積乱雲の集まりをクラスターと言います。このクラスターの発達したものが熱帯低気圧です。熱帯低気圧が出来る海面水温は27℃以上と報告されています。中心付近の最大風速が約17メートル(34ノット)以上になると台風と呼びます。

5月のこの欄で、台風はタイフーンの当て字と書きましたが、台風とタイフーンはイコールではありません。日本では最大風速34ノット以上を台風としていますが、国際分類は64ノット以上をタイフーンと呼びます。

日本は中心付近の最大風速により「台風」「強い台風」「非常に強い台風」「猛烈な台風」と4段階に分けています。ハリケーン(大西洋の熱帯低気圧の呼び名)の強さは5段階に分けて「レベル1」などと表しています。8月20日にメキシコに上陸したハリケーン「ディーン」は中心付近の最大風速が135ノット(約68メートル)以上の「レベル5」でした。

地球の温暖化が進むとどうなるか気象研究者グループが、コンピュータで数値実験しています。これらの解析結果によると、台風発生数は30%減りますが、非常に強い台風が発生する割合が増えると報告されています。

台風に伴う水害や高潮などの犠牲者数は1946年(昭和21年)から10年ごとに2005年までを見ますとグラフのようになり、最近の30年は急速に減少しています。堤防の補強や高潮対策により被害が減少したのに加え、テレビ・ラジオなどマスコミによる防災情報の伝達が大きく寄与していると思います。

福井県に大きな被害をもたらした昭和以降の台風は1953年の13号台風、1959年の伊勢湾台風、1965年の24号台風です。特徴はいずれも嶺南地方に大雨を降らせています。台風シーズン到来です備えに怠りないようにしましよう。