福井支店の表示板を取り付ける覚井浩一支店長(左)と児島邦昌金沢支社長=1日、福井市大手1丁目

 2023年春の北陸新幹線敦賀開業を見据えJR西日本は1日、福井市内に福井支店を開設した。首都圏などからの誘客強化に向け、旅行商品の開発などを目指す。観光開発業務に特化した支店開設は北陸で初めて。

 福井支店は同市大手1丁目のJR福井地域鉄道部事務所内に設置。覚井浩一支店長ら3人体制で県内の観光素材の発掘や磨き上げを進めるとともに、首都圏などへの情報発信に取り組む。開設式典で児島邦昌金沢支社長と覚井支店長が、福井支店が入居する部屋の扉に「福井支店」の表示板を取り付けるなどした。

 児島金沢支社長は、福井支店開設の狙いを「北陸新幹線の金沢開業時、富山は鉄道のオペレーション(の部署)しかなく、観光開発拠点の必要性を感じた」と説明。富山と同じ状況の福井県では、その反省を生かし、数年前から設置を検討していたという。

 敦賀開業に向けては「開業するまでに福井をもっと首都圏や関西圏に発信したいと思う」と述べ、福井県立恐竜博物館(勝山市)などの観光地の認知度を高める必要性を強調。また、2次交通手段の充実策の一環として、来年夏までに北陸線の県内区間で導入予定の「ICOCA(イコカ)」について「JRだけでなく、えちぜん鉄道などと共通利用ができるよう調整したい」との意向を示した。

 覚井支店長は「開業まであとたった6年。福井の魅力はたくさんあり、観光素材を掘り起こしたい」と意気込みを語った。
 

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