福井県の介護福祉士合格者数の推移

 3月に発表された2016年度の介護福祉士国家試験の合格者が、福井県内は320人で15年度(661人)に比べて半数以下に落ち込んだ。今回から実務経験者を対象とした受験資格に450時間(無資格者の場合)の研修が追加され、全国的に受験者が激減したことが主な原因とみられる。県内関係者は「将来的には介護人材不足に拍車がかかる恐れがある」と懸念を強めている。

 厚生労働省によると、1月29日に筆記が行われた16年度国家試験の受験者は全国7万6323人で、前年度の15万2573人から半減した。合格率は過去最高の72・1%になったが、合格者は5万5031人と前年度を大幅に下回った。

 県内合格者は、07年度以降におおむね500~600人台で推移し、13年度は755人に上った。一方で、受験資格が変わった16年度の合格者320人は、山梨県(283人)に次ぎ、全国2番目の少なさとなった。

 高齢者施設でつくる県老人福祉施設協議会の荒木博文会長は「実務者研修の影響しか考えられない」と指摘する。これまでは無資格で働き始めても、3年以上の実務経験があれば受験資格が得られた。施設の規模などによっては働きながら研修を受ける時間をつくるのが難しく、費用も10万~20万円程度かかる。

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