ホタルの観測地点

 福井地方気象台(福井市豊島2丁目)が、季節の移り変わりを知るために行っている「生物季節観測」で、2000年以降観測できていなかった「ホタル」を18年ぶりに確認したことが31日、分かった。観測項目から除外される危機にひんしていたが、同気象台職員は「季節の指標が無くならずに済み、ホッとした」と話している。

 同気象台では1953年から「生物季節観測」を行っている。現在、植物は19種類を構内の標本木で、動物は15種類を気象台から半径5キロ以内で職員が探し観測している。気象庁の規定では、ホタルが2022年までに観測できなければ、項目から外れることになっていた。

 ホタルを確認したのは29日午後8時ごろ。「ホタル観測廃止の危機」を福井新聞の記事で知った市民から「福井市月見4丁目に生息している」という情報提供があった。職員が周辺を調べたところ、同気象台から5キロ圏内となる同市引目町の水田付近の草むらで5匹ほどを見つけた。

 同気象台の木瀬宏和気象情報官は「市民からの貴重な情報がきっかけとなった。来年以降も参考にして観測が途絶えないようにしたい」と話していた。

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