軽自動車の教習車を使って行われたSSD講習=29日、福井県小浜市府中の小浜自動車学校

 日常的に自動車を運転する高齢者を対象にした福井県警などの「シルバー・セーフティードライビング講習(SSD講習)」が29日、小浜市府中の小浜自動車学校で開かれた。今回は県内で初めて、高齢者が運転することの多い軽自動車を使った。受講者は乗り慣れた大きさの車で、じっくりと安全運転を学んでいた。


 県警と県指定自動車教習所協会が毎年、各地で開いている。


 小浜署によると、過去3年間、同署管内で高齢者が加害者となった交通事故のうち、全体の半数以上が軽自動車を運転していたという。管内のSSD講習の受講者から「軽自動車による講習をしてほしい」との声もあったことから、同署が同自動車学校に働き掛けた。同自動車学校側も要望を快諾。軽自動車に補助ブレーキを取り付けた教習車を用意した。


 この日は、同市在住の山田信也さん(81)、弘子さん(76)夫妻が受講。まず、運動適性検査や高齢者の事故で多いケースの講義を受けた。その後、同自動車学校指導員から説明を受けながら運転実習を行った。方向転換や交差点確認をあらためて学んだほか、飲酒ゴーグルを着けての飲酒運転時の感覚などを体感した。


 信也さんは「普通車での教習だと、車幅や長さなど感覚がいつもと違い参考になりにくい。いつも乗り慣れている軽自動車での講習は運転もしやすくありがたかった」と話していた。現在、県が今年初の高齢者交通死亡事故多発警報を発令していることもあり「気をつけて運転しないと」と話していた。

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