今、ずいぶん贅沢な時間です。ふだんはこんな贅沢な時間は稀にありません。毎日、時間との戦争です(笑)。10月に入ってから、朝、夜と日にちが曖昧な中、手帳をつけていたけれど、その手帳をつけてもあまり意味もなく。前日になってこないと明日の予定がみえてこないんですね。

毎月、ジャンルのちがったパーティーフードをディレクションするってのがけっこうバタバタすることなんです。「ディレクションからホームパーティーする時間ってできるのー?」「毎年、長袖を出す時期からコートをひっぱってこようか?」にはじまって、「そろそろストーブをだそうか?」そんな体感温度が急激に変化してくる頃に、気がついたらすっかりハロウィンシーズンがイソイソと始まってきました。

山ぐり、どんぐり、トンボ、サンマ、サツマイモ。おかげさまで食のジャンルが増えてきて、生活ががらりと変わり、今年は和をとりいれた食を使ってみた今年のハロウィンシーズン。キッチン環境から見直してみることにした。

福井県勝山市の住宅地に2年ほど前に完成したフードワークの空間は、いつもは床や壁をペンキから塗って創るわけではないけれど、アートワークフードで生活してきたパーティーの味。どうしてここで再現できないのかな?

食の場所へ「パーティーフードの旅」に出かけている最近。なかでも印象に残っているのが、視感をつかったお料理。見た目にも鮮やかな食材を、出逢った物語を表現してゆくアートワーク。本屋をおとずれた時の近くにあった公園のベンチに座って友人と食べていて美味しかった。

そして、その旅の途中、お気に入りだったのがNYのチーズが発祥の「DEAN&DELICA(デイーンアンドデルーカ)」というテイクアウトできるデリカッセンフード。ここの、じゃがいものスープ:ビシソワーズがすごくおいしい。実はジャガイモがあまり好きではなくて、カレーに入っているとわざわざスプーンをつかってよけていた。

でも、ここのスープをのんでみて「じゃがいもってこんなに美味しいんだ」と思えるようになったんです。それで、福井県に帰ってから何度もスープを再現しようと思ったけれど、どうしてもできない。再現できない理由は何だろうか?ともおもうけれど、「さつまいもとカボチャ」で、再現してみることにした。

旅の空気ってありますよね。その土地ならではの環境のなかで、時間を過ごして、素敵な友達にあって、一緒に何かしたり笑ったりしながら食べる! そういう旅の窓から見える移動時間や雰囲気を全部含めて味わうのが、食の楽しみなんですよね。

(次ページへ続く)

関連記事
あわせて読みたい