なぎなたの演技競技で準優勝した福井の渡辺明美(右)、渡辺啓乃組=福井県鯖江市総合体育館

 来秋の福井しあわせ元気国体のプレ大会「第58回都道府県対抗なぎなた大会」は27、28日、福井県鯖江市総合体育館で開かれ、渡辺明美、啓乃親子で臨んだ福井県が演技競技で準優勝した。同大会での県勢過去最高成績(16強)を更新した。

 演技競技は2人1組の演技者が、決められた3種類の型で打突などの技を演じ、相手の組と優劣を競う。打突の正確さや気迫、姿勢などが判定基準で、5人の審判が上げた旗の数で審査する。

 親子ペアで挑んだ福井県チームは、強い絆を武器に強豪を次々と撃破。「大勢の地元の方の温かい声援が心強かった」。喜びの第一声も、呼吸がぴったり合ったこの日の演技のようにそろっていた。

 地元鯖江での大舞台に「めちゃくちゃ緊張した」と2人。しかし、あふれ出す気迫が、なぎなたの切先(きっさき)に乗っていた。2回戦で過去に何度も優勝経験がある福岡を4―1で退けると勢いに乗った。順調に勝ち上がり、準決勝では福島に5―0の完勝。会場はこの日一番の大きな拍手に包まれた。

 同大会に親子ペアで挑むのは3度目。この日のために昨年冬から準備。自宅で自身の演技のビデオを繰り返し見るなどして、技の完成度を高めてきた。「悪い点を遠慮なく指摘し合えるのが親子の良さ」と25歳の娘。試合を重ねるごとに落ち着きが増し、52歳の母は「冷静な娘に引っ張ってもらった」と感謝した。

 全日本選手権で6度の優勝を誇り、2013年度から県のスーパーアドバイザーを務める成田登代子さんは「親子の強みが最大限に出ていた。呼吸を『合わせる』のでなく、自然と『合う』領域に近づいてきた」と評価した。
 来年の福井国体では、渡辺啓と大学生のペアで臨むことが濃厚だ。渡辺啓は「もう一度、一から鍛えて、国体では優勝を目指したい」と気を引き締めた。

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