苗を手植えしていく親子連れら=27日、福井県越前市都辺町

 福井県越前市白山地区で無農薬無化学肥料の米作りを体験する「越前にコウノトリ呼び戻す田んぼファンクラブ」の今年の活動が27日、スタートした。親子連れら65人が、さまざまな生き物との共生を感じながら田植えに汗を流した。

 同ファンクラブは9年目。同市白山・坂口地区の住民らでつくる「水辺と生き物を守る農家と市民の会(水辺の会)」が主催し、福井新聞社が共催。「コウノトリ呼び戻す農法部会」も協力している。

 都辺町のしらやまいこい館で結団式が開かれ、水辺の会の恒本明勇会長や奈良俊幸市長があいさつ。参加者一人一人が自己紹介した。

 会場の田んぼは、先日ひなが誕生したコウノトリ飼育ケージ近くの約1300平方メートル。木枠で付けた目印に合わせ、高さ約15センチに育った苗を横一列になって手植えした。

 田んぼに入るのが初めてという大人や子どもいて、カエルやエビ、タニシなどさまざまな生き物との“遭遇”や泥の感触を楽しんでいた。中には作業そっちのけで生き物を追いかける子どももいて、大人たちの笑顔を誘っていた。

 田植えは1時間余りで終了。参加者たちは「ぼかし」と呼ばれる有機肥料を手分けしてまいた。

 両親、弟とともに参加した福井市の岡田心優さん(9)は「田んぼはぬるぬるしていて少し冷たかった。収穫した米をおにぎりで食べるのが楽しみ」と笑顔。家族4人で訪れた越前市の廣田充則さん(33)は「長女は田んぼに入りたいと言っていたのでよかった。水辺の会の人から1株が茶わん1杯分の米になると聞いたので、これからは大事に食べないとだめだと思った」と話していた。

 6月17日に草取りを行い、稲刈りは9月中旬の予定。
 

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