福井県発達障害児者支援センター「スクラム福井」(敦賀市)は二十七日、福井市の県教育センターで、「学齢期における発達障害の支援と展望」をテーマにしたシンポジウムを開いた。教員や保護者ら約百二十人が参加、四人の専門家による意見交換会などを通して、発達障害の児童生徒をサポートする特別支援教育の在り方を探った。

 同教育は、学習障害(LD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)などの発達障害のある子どもが、通常学級に在籍しながら必要に応じて通級による指導を受けることができる。同センターが開所から半年がたち、同教育が今年四月に本格スタートしたことからシンポジウムを企画した。


 京都大医学部臨床教授で京都市発達障害者支援センター「かがやき」の門眞一郎センター長、文部科学省特別支援教育課の石塚謙二・特別支援教育調査官、県特別支援教育センターの正木佐代子指導主事の三人が基調報告。この後、福井大教育地域科学部の松木健一教授をコーディネーターに三人が意見交換した。


 門センター長は発達障害児との接し方について「サポートする側に足りないのは褒めること。意識して心掛けてほしい。その場の雰囲気や他人の意図を読み取れない子には、絵や文章にするなど視覚的に伝えてあげることが大切」と指摘。石塚調査官は「特別支援教育を充実させれば、教育全体に好影響を与える」と強調。正木指導主事は「必要な時に必要な支援が受けられるセンターでありたい」と話した。


 発達障害児を持つ保護者から「幼稚園・保育園を含め学校の先生は、支援制度を親にしっかり説明できるようにしてほしい」「高校進学、就職、結婚と先行きが不安」などの意見が出た。

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