保険金不正請求ホットラインのチラシ

 交通事故による治療費名目の保険金を保険会社に水増し請求するなどしたとして、福井県敦賀市の男性柔道整復師らが詐欺容疑などで逮捕された事件で、関与した3被告の判決公判が24日までに福井地裁であり、全員に有罪判決が言い渡された。通院日数を実際より多くする今回の手口のほか、自動車保険などを悪用した詐欺は全国で多発しており、「福井県内も氷山の一角」との声が上がる。不正請求対策に力を入れている保険業界は、事件摘発が抑止力になればと期待している。

 「書類を作成するなど犯行に必要不可欠で重要な役割を積極的に果たした。強い非難は免れない」

 24日、福井地裁で柔道整復師(57)に懲役3年、執行猶予4年の判決を言い渡した熊谷大輔裁判官はこう断じた。

 判決などによると柔道整復師は2016年6~10月、交通事故に遭った5人の治療費を保険会社に水増し請求し、保険金をだまし取った。このうち1人は1日しか治療していないのに、通院日数を55日と偽っていた。だまし取られた保険金は合計約187万円にも上る。

 熊谷裁判官は「共犯者間で水増しした通院日を連絡し合うなど計画的で巧妙、悪質。保険業の適正な運用に与えた悪影響も軽視できない」と指摘。柔道整復師は姿勢を正し、耳を傾けていた。 ⇒

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