霰にもさまざまな種類が(2007年 11月13日付福井新聞紙面より)

 大気中には微粒子が浮遊しています。この微粒子を核として雨粒はできているのですが、冬は雨ではなく氷の粒です。積乱雲の中では氷の粒が激しく上昇と下降を繰り返し、過冷却(※)の水滴が付着して成長します。直径5ミリメートル以上を「雹」といい、それより小さいものを「霰(あられ)」といいます。福井で雷に伴って降るのは白色の「雪霰」ですが、比較的気温が高いときには雪質が解けて水になり、上昇して氷に変わり、その過程を繰り返して透明に近い「氷霰」になります。(※過冷却 水滴が気温零度以下になっても氷晶にならない状態)

 太陽高度が一番低くなり、日射量も小さくなる冬至は12月22日ですが、年の最低気温は40日遅れの2月上旬ごろにでます。太陽光線は大気を直接暖めません。暖めるのは地上や海上です。暖められた物体からの赤外放射で大気を暖めるのです。このため約40日の時間差が生じるのです。

 今年、福井市の最深積雪は1月2日の19センチメートルです。昨年の冬の最深積雪は3月7日の14センチメートルで観測史上1位(※)を記録しました。昨年に比べますと多くなっています。敦賀市では元旦に17センチメートルを観測しております。(※観測値の順位について。1914年も14センチメートルでしたが、気象庁の観測指針により観測地が同じ場合は最深のものを上位としています。)

 最近10年の最深積雪をグラフにしました。この10年の平均値は50センチメートルになります。平年値の61センチメートルより少なくなっています。
 最深積雪の上位5位をグラフにしました。38豪雪を思い出される方もいらっしゃると思います。

 北半球天気図で見ますと、今月中旬までは、年末年始のような強い寒気の南下はなさそうです。

 グラフを比較しますと、「どか雪」は福井よりも敦賀で降る、最深積雪とは逆の現象が不思議に思います。考えられることは敦賀湾は東西に山があり、北風のときは、敦賀で収束しやすいのではないでしょうか。また、このような時は関が原を越えて三重県にまで雪を降らせます。

関連記事
あわせて読みたい