国吉城の出入り口だった「本丸北西虎口跡」。巨石の「鏡石」が城主の権力を示していた=福井県美浜町佐柿

 福井県敦賀市から同県美浜町方面に向かって国道27号を走り国吉城トンネルを抜けると、左手に同町佐柿の集落が広がる。山々に囲まれた地形。通称「城山」(197・3メートル)の頂上には戦国時代、難攻不落の城として名高い国吉城がそびえていた。麓は城下町や宿場町として発展し、今も当時の名残が感じられる。

 国吉城は1556年、越前と若越の国境の境目の城として粟屋勝久が古城跡を改修して築城したとされる。国吉城に押し寄せた越前朝倉勢の侵攻を数年にわたり撃退し続けた籠城戦は、国吉城が難攻不落の城として名をはせるきっかけとなった。(続く)

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