今冬は積雪は少なめだったよう。 (2008年2月16日)

今年の冬を振り返ってみると、日本付近の大気の流れは、大きく南北に蛇行することなく、寒気が南下してきても長続きせずに東へ抜けていく形であった。このため降雪は一時的で、福井の最深積雪は2月17日の35cm、平年値は61cm、敦賀の最深積雪は2月18日の27cm、平年値は46cm、いずれも平年に比べると約半分でした。

昔の話ですが、38豪雪の時は寒気が居座り、降り方の強弱はあるものの、福井は37年12月31日から2月10日まで41日間降り続きました。敦賀は同じく12月31日から2月14日まで1月5日に一時止みましたが、それを除くと44日間降り続きました。

今年の冬は暖冬傾向でしたが、地球温暖化と短絡は出来ません。中国・ラオス・パキスタンは1月中旬から2月中旬にかけて、シベリア高気圧の寒気の影響で低温や大雪で死者も出ています。

立春から春分までの間で、富山・石川・福井のいずれかの官署で10m/s以上の南成分の風が観測され、気温が前日より高くなった時を「春一番」と決めています。春一番ということばの響きは、明るい春の訪れを感じさせますが、語源は悲惨なものでした。安政6年2月13日、長崎県壱岐郷の浦の漁師53人は強い突風に逢い全員水死しました。この時から「春一」と呼び、当地ではこの日は出漁せず供養しています。

冬から春へ、桜見の時期が待たれます。「梅」は東北南部まで開花してきました。鹿児島の「梅」の開花日の平年値は1月26日。「桜」の開花日の平年値は3月26日で2ヶ月の差があります。

「梅」と「桜」の開花日を、鹿児島と青森で比べて見ると、梅の北上速度は1日24km、桜は1日71kmとなります。2ヶ月遅れで鹿児島を出発した「桜」の開花は、青森で「梅」に追いつきます。青森の開花は「梅」は4月23日、「桜」は4月26日でほぼ同時に鑑賞でます。

※気象庁の観測指針によると、梅の開花日とは、気象台が毎年観測する「標本木で数輪の花が開いた状態」になった日、となっています。一方、桜の開花日は「標本木で5~6輪以上の花が開いた状態」になった日、となっており表現に若干差があります。桜は、日当たりが良く、風当たりの弱い枝の蕾は他の枝より早く咲きます。福井は、さくら通りの北側で陽の良くあたる場所は、気象台の標本木より早く咲きます。満開とは80%以上の蕾が開いた状態と決めています。福井の桜の開花平年日は4月5日。昨年は3月29日でした。開花予想は3月20日頃です。

※桜の標本木は「ソメイヨシノ」ですが、南西諸島は「ヒカンザクラ」、北海道は「エゾヤマザクラ」になっています。