子どものお茶会の様子。健やかな育ちについて あらためて考えていきたいと思います。

毎年、奈良の東大寺・二月堂のお水取りの行事が終わると、ようやく、もう疑いなく春だと思えます。職員旅行で東大寺で泊めていただき、東大寺のお坊様に、お水取りの聖水を汲む、二月堂の若狭井、閼伽井屋を案内していただいたことがあります。
この井戸は、福井と水つなぎでつながっているという伝説が残されている井戸なのです。その屋根には鵜がとまっていました。

そのときに、知人に“福井の水”を持って行って、その土地にお水を撒かせていただくことをすすめられたのです。急いで“福井の水”を求めて持って行きました。

しかし、実際に水を撒いてもいいものかどうかをためらっておりますと、お坊様がその井戸の前にある「若狭井の石碑」そのものに、その水をかけることを促してくださり、正にその場の、しかも石碑にかけさせていただけ、とても畏れ多い思いと、感激の思いをしたことも、この時期になると、思い出されてくるのです。

毎月、子どもの指導に来られる方が、こんな話をしてくださいました。

その方がまだ小さかった頃は、石川県の山中に住んでおられて、重い病気にかかったそうです。そのときおばあさんが紙で人形(ひとがた)を作ってくださり、その病気が回復したとき、その人形(ひとがた)にお供え物を添えて、さんだわらにのせて川に流されたというのです。

そうなのです。3月に飾られた雛人形は、そうした人形(ひとがた)から始まったといわれているのです。健やかな子どもの育ちを心から祈る、その心が、人形(ひとが)になり、今日ではあの華やかな雛人形となったといわれています。

誰もが子どもの健やかな育ちを願わない者はおりません。今日においてもその思いには代わりがありません。

その子どもの子育ては、子どもが生まれてからではなく、子どもの生まれる母親の胎内にいるときから、もう始まっているのです。

生まれながらに、アトピーなどで苦しむ、まだ小さな赤ちゃんを目の当たりにすることもあります。アトピーの原因は、まだはっきりと捉えられないことも多いようですが、もし原因が両親の食べ物などにあるのであれば、妊娠前からの配慮が必要でしょう。そうすれば、こんな小さいときから苦しめなくても・・・とついつい思われてしまうのです。

子どもの健やかな育ちや基本的な育て方について、思いも新たに、妊娠以前にもさかのぼって、ご一緒に考えていきたいとおもっております。

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