2013年に東京都文京区で開かれた長崎市の原爆展(同市提供)

 原爆の悲惨さを伝えるため長崎市が全国各地で開いている原爆展が、8月から11月にかけ福井県敦賀市で計画されていることが分かった。福井県内での開催は初めて。敦賀市役所、市立博物館、市立図書館などを会場に、長崎原爆資料館の所蔵資料を展示するほか、被爆者の体験講話も検討している。

 長崎市は核兵器廃絶を願い、1945年8月9日の長崎原爆の実相を伝えようと、94年度から「県外原爆展」を開催。年2カ所ほどのペースで全国各地を回り、昨年度までに長崎、広島を除く34都道府県、延べ65市・区で開いている。

 同市は被爆から75年となる2020年までに全都道府県での開催を目指し、未開催県の中で非政府組織(NGO)「平和首長会議」に加盟している都市に要請。敦賀市は、昨年8月に別の原爆パネル展を市役所で開いたこともあり、「市民に原爆資料を見てもらい、平和の尊さを考えてほしい」(総務課)と応じた。

 原爆展は両市の共催。計画では8月に市役所ロビーで、原爆投下後の惨状を伝える写真パネルや遺品などの長崎原爆資料館の所蔵資料を展示。市立博物館でも8月下旬から10月下旬に展示する方向で調整している。

 市立図書館は10月27日~11月9日の「秋の読書週間」に合わせ、原爆や戦争関連の書籍コーナーを設置するとともに、長崎市内の被爆者が体験談を語る日程を検討。期間中に隣の市プラザ萬象での資料展示も考えている。

 長崎市被爆継承課は「敦賀が開催地に名乗りを上げてくれたことをありがたく思っている。特に戦争を知らない世代に原爆の悲惨さを知ってほしい」としている。

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