チェーンソーを手に間伐作業に励む三橋玖実さん=福井県越前町下糸生

 兵庫県出身で今春、ふくい林業カレッジを卒業した三橋玖実さん(23)=福井市=が福井県越前町の丹生郡森林組合に入った。早速、山で下草刈りや間伐に奮闘している。三橋さんは「体力的に過酷な現場だが、一つずつできることを増やしていきたい」と意気込んでいる。

 三橋さんは高校生の頃から里山での暮らしに憧れるようになり、田舎でできる仕事をしたいと考えるようになった。一人旅でトルコを訪れた2014年、宿泊したホテルで福井市美山地区の夫婦と出会った。冬に水ようかんを食べることなどを聞き、福井の文化に興味を持ったという。

 昨年4月末、同地区に移住。6月に林業カレッジ第1期生として入校した。約1年間、測量や伐採などの技術を同期生とともに磨き、林業就業に必要な資格を10種類以上取得。今年4月から同組合で働き始めた。

 同組合は越前町や旧清水町、旧越廼村など丹生山地を中心に年間約30カ所で間伐作業を手掛けている。事務職員に若い女性はいるが、20代で現場職員となった女性は初めてだという。

 早速、間伐の実務に当たる「搬出班」に配属され、同町下糸生の山中に先輩たちと通っている。既に下草などの除伐を終え、チェーンソーを使った本格的な間伐作業に入っている。間伐については測量、調査も含めやるべき業務は多く「奥が深すぎて毎日時間が足りない」と、慣れるのに必死だ。それでも毎日仕事を終えるたび「よい汗をかいた。今の生活が好き」と笑顔を浮かべる。

 同組合で現場配属の職員は9人おり、20代は三橋さんのみ。若手人材が不足する中で、三橋さんは期待の星だという。同組合の中西一夫総括課長は「将来的には、重機のオペレーターとして育ってほしい。若い人に林業という選択肢を知ってもらえるきっかけになれば」と話していた。

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