高浜4号機の再稼働に反対しデモ行進する反原発団体のメンバーら=17日、福井県高浜町田ノ浦

 「原発を動かすな」。福井県高浜町の関西電力高浜原発周辺が厳重に警備される中、4号機の再稼働に反対する住民ら約70人が17日、抗議の横断幕やプラカードを掲げてデモ行進し、関電側に即時廃炉を求める申し入れ書を手渡した。

 原発に続く道路では警察官が通行車両を検問し、周辺海域で海上保安庁のボートが警戒するなど物々しい雰囲気に包まれた。近くの展望台には住民のほか京都、大阪府の市民らが集まり、「原発いらない」とシュプレヒコールを上げながら北ゲート前までデモした。

 滋賀県から夫と共に車で駆け付けた龍たけみさん(67)は「一度事故が起きれば琵琶湖の水も使えなくなる。原発がなくても電力は足りており、動かす必要はない」と訴える。大阪府泉南市の70代男性は「トラブルが続き、安全が確保されていない。既定路線のようであり得ない」と憤った。

 高浜町議の渡辺孝さん(69)は「不安を抱えたまま生活できない。使用済み核燃料や安全性の問題が残っているのに、再稼働に踏み切るのはおかしい」と声を荒らげた。

 福井県庁前では住民ら30人以上が集まり、マイクで通行人に「再稼働は許せない」などと訴えた。大阪市北区の関電本店前にも、市民ら約30人が座り込んだ。大阪府枚方市の池島芙紀子さん(77)は「原発から脱却し、一刻も早く自然エネルギーなどの新電力に切り替えを」と話した。

関連記事