ジュラチック3周年イベントのステージで、子どもたちを楽しませた福井県の恐竜マスコット=19日、福井市のパリオシティ

 福井県の恐竜マスコット「ラプト」「サウタン」「ティッチー」は2014年2月の“誕生”から丸3年を迎え、19日には福井市内で3周年イベントも開かれた。3体を含む全20体の関連商品の製造額は、県外企業とのコラボが好調で累計約2億円(申請ベース)に上る。今年は年賀状が1千通以上届いた。彼らが住む「ジュラチック王国」の繁栄に向けた地道な取り組みで、認知度も上がりつつある。

 3体は、福井県で発掘された恐竜「フクイラプトル」「フクイサウルス」「フクイティタン」にちなんだキャラクター。日清チキンラーメンの「ひよこちゃん」などを手掛けたデザイナー中野シロウ氏がデザインした。14年2月14日、ジュラチック王国と福井県が姉妹協定を締結したという設定で、3体が生まれた。

 都道府県公認キャラは最後発というハンディもあって「ゆるキャラ」とは一線を画した路線を歩んだ。1年後の15年2月には新たに17体を追加するなど、遊び心と発展性を重視した。

 関連商品の製造金額の累計は、県内企業が8500万円、県外企業は1億1100万円。初年度(14年2月〜15年3月)は県内2千万円、県外企業800万円だったが、次年度になると県内、県外ともに3100万円、3年目の本年度(16年12月末現在)は、県内3400万円に対し県外7200万円となっている。

 県外企業による生産が伸びている背景には、大手企業とのコラボ実現がある。最も反響が大きかったのは、本年度のカバヤ食品(岡山市)の人気食玩シリーズ「ほねほねザウルス」。1社で約5千万円分を製造した。ジュラチック王国事務局の県ブランド営業課の担当者は「飛び込み営業の形で、1社ずつ商品化をお願いしている」と明かす。

 また、若い女性をファン層の一つと捉え、昨年からサンドーム福井で開かれるコンサートにジュラチックのブースを展開。人気アイドルグループ「嵐」のライブなどで、ラプトたちのぬいぐるみが飛ぶように売れたという。SNS上で情報が拡散し、今年寄せられた年賀状は、昨年の292通から1300通超へと大幅に増えた。

 ラプト、サウタン、ティッチーの主要3キャラ以外の活用にも光が差した。新年度はアニメ専門チャンネルで、ジュラチックのアニメ化が決定。「キャラクターが20体いることで、ストーリーに幅を持たせることができる」(県担当者)ことが、決め手の一つになった。

 今後は、県内企業へのさらなる浸透が大きな課題となる。同課の岩佐浩之課長は「有名企業とのコラボで全国での知名度を上げ、県内企業のビジネスチャンス拡大に貢献していきたい」と話している。

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