関西電力大飯原発の3号機(手前)と4号機=1月、福井県おおい町

 原子力規制委員会は22日、定例会合を開き、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)が新規制基準を満たしているとする「審査書案」を了承した。事実上の合格で、6原発12基目となる。福井県内の原発では関電高浜1〜4号機(同県高浜町)、美浜3号機(美浜町)に続いて7基目。

 関電は、原子炉冷却用の海水ポンプを津波から守る防護壁を設置するなどの安全対策工事を5月までに完了した後、原子炉を起動して再稼働し、必要な検査を9月までに終える計画を示している。再稼働には福井県の同意などの手続きが必要になる。

 関電は新基準が策定された2013年7月、大飯3、4号機の再稼働を目指し審査を申請。最難関とされる基準地震動(耐震設計の目安となる揺れ)を確定するのに時間がかかり、審査は長期化した。

 昨年6月には、規制委で地震対策の審査を指揮した島崎邦彦前委員長代理が、大飯原発の基準地震動に過小評価の疑いがあると指摘。規制委は再検証の結果、審査に問題はなく、基準地震動の見直しは不要と判断した。

 大飯3、4号機は、東京電力福島第1原発事故を受け、国内の全原発が停止した後の12年7月、関電管内の電力不足を理由に政治判断で再稼働、13年9月に定期検査で停止した。

 住民らが大飯3、4号機の運転差し止めを求めた訴訟で、福井地裁は14年5月、再稼働を認めない判決を出した。関電が控訴し、名古屋高裁金沢支部で係争中。

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