快適な睡眠術について解説する三橋美穂氏=21日、福井新聞社・風の森ホール

 福井新聞政経懇話会の第425回2月例会は21日、福井新聞社・風の森ホールで開かれ、快眠セラピストの三橋美穂氏が「心もからだもスッキリ! 快適睡眠術」と題して講演した。三橋氏は寝具メーカー研究開発部門長を経て2003年に独立、実践的なアドバイスに定評がある。心地よく眠るための環境づくりや方法を紹介し「疲れをとることだけを睡眠の目的にせず、明日へのパワーを得る『快眠』を身に付けて」と語った。

 講演要旨は次の通り。

 一、日本大教授らの試算によると、睡眠不足による国内の経済損失は3兆5千億円。作業効率低下や遅刻・欠勤、交通事故の原因になる。医療費を含めると5兆円に膨れ上がる。米スリーマイル島原発事故やアラスカ沖・石油タンカー座礁事故などは、睡眠不足による産業事故。18時間起き続けた状態だと酒酔い運転と同等の注意力になる。

 一、脳が一番覚醒する時間帯といわれる「午前10時から正午」に頭がすっきりしているかどうかが、いい睡眠がとれているか否かのバロメーター。眠くなってから寝床に入った方がよく、30分たっても眠れなければ一度寝床から出るべきだ。布団に入ってから眠るまでの時間を短くすることで睡眠の質が高まる。なかなか寝付けない人は「遅寝・早起き」を心掛けるのがスタンダードな睡眠改善法。

 一、良質な睡眠をとるためには体内時計を整えることが重要で▽毎朝同じ時間に起きる▽起床後、太陽の光を浴びて朝食をとる▽日中が青、夕方以降はオレンジ色の照明を使う−ことなどがポイント。長すぎる昼寝をせず、就寝前8時間はしっかり覚醒していることもスムーズな寝付きを促す。就寝の1〜2時間前に入浴し、以後はパソコンやスマートフォンの使用は避けたほうがいい。

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