昨年七月、福井市中野一丁目の杉の木台団地で二人が犠牲になった土砂災害をめぐり、斜面の上にあるゴルフ場を経営するタケダ開発(本社同市三十八社町)側が復旧工事案を示す住民説明会が二十五日、同市三十八社町の集会所で開かれた。住民側は、拙速な工事着手をせず、住民が参画して工事案を煮詰めるよう求めた。

 説明会には、現場周辺の住民約九十人が出席。ゴルフ場代表者、施工業者をはじめ、県と市の担当者も同席した。

 ゴルフ場側は、県に許可された工事案について説明。工期を三月一日から八月末までとし、こう配を緩やかにして地盤改良や排水路を設置するとした。再発防止策として、現場周辺の斜面を二週間に一度、目視による巡回を実施していると説明した。

 住民からは「(崩落)原因が分からないのに対策を打ち出せるのか」「ゴルフ場内の排水対策を含め具体的な工事図面の提示を」「目視巡回に住民も参加できないか」などの意見や要望が出た。ゴルフ場側は目視巡回について、巡回報告書の開示などを検討するとし、県側は「公共工事と同じ形で監督する」と強調した。

 また住民側は、企業としての責任、真摯(しんし)な姿勢を強く求めたほか、行政側にも強い指導監督を訴えた。

 杉の木台自治会連絡協議会の上木透会長は「住民の安全安心が確保されないかぎり、工事案は認められない」と話している。同協議会はこの日、ゴルフ場と県、市に対し復旧工事に関する質問書も提出、文書による回答を求めた。

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