シャッターを白いペンキで塗るインターンシップの学生たち=23日、福井市のTAYASU

 “公約”実行でよりよい鉄工所に—。金属加工のTAYASU(本社福井市北楢原町、田安繁晴社長)は23日、昨年12月のインターンシップで参加学生から「工場内が暗い。もっと明るく」との意見が出たことを受け、本社工場のシャッターを学生の手を借りて真っ白に塗り直した。田安社長はインターンシップ前に「いいアイデアを出してもらえれば、すぐに取り入れたい」と話しており、早速実行に移した形だ。

 インターンシップでは職場環境の改善に若者の意見を取り入れようと、学生12人に「若者が働きたくなる鉄工所」をテーマにグループ討議してもらった。「職場を明るくするプラン」と「1、2階の事務所を一つに統合するプラン」の採用が決まり、実際の作業もインターンシップの一環として学生に取り組んでもらうことにした。

 この日は「職場を明るくするプラン」を実行。12月に参加した学生を含め福井大、福井県立大の2、3年生9人が、工場正面にある縦6メートル、横4メートルの大きなシャッターの内側を白く塗装した。まず表面の汚れをたわしで落とし、足場を組んだ後、防護服を着て手分けして全体にペンキを塗った。はけで何度も塗り重ね、約2時間半の作業で真っ白に仕上げると、見違えたシャッターをバックに記念撮影した。

 参加した福井大工学部3年の林克洋さん(21)は「自分たちの意見が取り入れられてうれしい。実際に作業をしてみて、やりがいや手応えを感じた」と話していた。

 学生と一緒に作業した田安社長は「見た目が明るくなって社内の雰囲気も明るくなった感じがする」と感謝した。

 同社は新卒者を積極的に採用していく方針で「インターンシップを通じて鉄工所に興味を持ってもらうとともに、学生の生の声を聞いて『入ってみたくなる鉄工所づくり』を進めていきたい」と意気込みを示した。

 「事務所を統合するプラン」は3月7日に予定している。

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