「拉致問題を若い世代に伝えていくことも大事になる」と話す「救う会福井」の森本会長=21日、福井県小浜市

 北朝鮮による拉致・特定失踪者の支援組織「救う会福井」の森本信二会長(61)=福井県小浜市=が、会長に就任してから4月1日で1年になる。同市の拉致被害者の地村保志さん(61)と同級生で、1998年の発足当初から会長を務めてきた池田欣一さん(93)=同市=の意思を受け継ぎ「粘り強く活動を続け、拉致問題を知らない若い世代に伝えることが役目」と決意を新たにした。

 —就任後を振り返って。

 「同級生の力を借りてやってこられた。地村さんも帰国以来初めて署名活動に協力したり、集会で自ら手を挙げて発言してくれたりした。地村さんがいるのといないのとでは世論の盛り上がりが違う」

 —地村さん夫妻の同級生16人を会のメンバーにした理由は。

 「地村さん夫妻が帰ってきたとき、市民体育館の前でみんなで抱き合って喜んだ光景が頭に残っている。肩書がある人や政治色が強い人よりも、仲間の力が一番と思った」

 —昨年、若狭町の特定失踪者が国内で発見された。

 「県特定失踪者の真相究明を願う会(事務局・同町)主催の集会が、昨年は中止になった。拉致問題に関する世論の風化には強い懸念を持っており、今年は集会を実現したい」

 −北朝鮮は日米首脳会談中にミサイルを発射するなど、依然として威圧的な行動を展開している。

 「核とミサイル問題も国を守るために大事だが、政府が拉致問題を最重要課題としているのにもかかわらず、具体的な対応がないのは残念」

 —来年で会発足から20年。今後の活動方針は。

 「署名活動や集会を今まで通り粘り強くやるしかない。地村さんも言っているが、若者に拉致問題をしっかり伝えていくのもわれわれの役目と考えている」

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