角界入りを目指し、二子山親方(左)とがっちり握手する林さん=25日夜、福井市の福井パレスホテル

 いざ、大相撲に挑戦だ—。福井農林高相撲部3年の林舞蹴(まいける)さん(18)=福井市=が3月、二子山親方(39)=元大関雅山=の元で角界入りを目指して上京する。当面は負傷したひざの手術やリハビリ、トレーニングに専念。部屋入門はまだ先となるが、林さんは「相撲で福井県を盛り上げたい。けがを治して早く関取になれるよう頑張る」と力強く宣言した。

 小学3年のとき、相撲好きの父親の勧めで、福井市の県立武道館の武道学園相撲教室に通い始めた。中学2年からは、福井農林高で開かれている福井新保クラブ(現福農クラブ)へ。柔道部との二足のわらじで力をつけた。高校2年で北信越大会3位、3年では全国の強豪が集う高校金沢大会で3位に入り、全国高校総体や国体にも出場した。

 身長175センチ、体重125キロ。相撲の世界では体は決して大きくないが、相手の左腕に右手を入れる「右四つ」が得意。福井新保クラブ時代から指導する同高相撲部の福島祐樹監督(40)は「最初に感じたのは力の強さ。相手と体重差があっても、高い身体能力と全身の筋力でカバーできる」と期待を寄せる。

 二子山親方からの誘いは高校2年生の時。親方は1年生の時から注目していたといい「まじめな性格で、向上心、相撲に対する情熱が一番の魅力。プロ向きだ」と評する。林さんは「やるからにはプロでやりたい」と大学などから誘いを断り、大相撲挑戦を決意した。

 昨年夏の全国高校総体で右ひざの前十字靱帯を断裂、上京後に東京で手術を受け、そのまま二子山親方の自宅で生活を始める。本格的な稽古ができる状態に回復してから内弟子になる。二子山親方は現在、藤島部屋付き年寄だが独立を準備中。林さんは藤島部屋に一時的に入門し、二子山親方の部屋に移る。

 25日夜は福井市内のホテルで激励会が開かれ、福井農林高相撲部OBや県相撲連盟関係者ら約100人が林さんの活躍を願った。

 日本相撲協会によると、福井県勢の初土俵は、2003年3月の元越前山と元福乃龍が最後。現在、郷土力士は三段目の越ノ龍(藤島部屋)ただ一人で、久々の県勢力士誕生に期待が懸かる。

 目標は横綱日馬富士関という林さん。「しっかり治して秋ごろには初土俵を踏みたい。体は小さくともさまざまな技を繰り出し、スピードある相撲が出来る力士になりたい」と闘志を見せていた。

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