会社説明会の3月解禁で学生の就職活動が本格化するのに合わせ福井県は、県外に進学した県内出身学生のUターン促進策を集中して繰り広げる。進学者の多い関西方面へのPRを強化する方針で、民間と連携した就活支援策を実施。県内で開かれる合同企業説明会に県外から参加しやすい助成制度を設けるなど、あの手この手で策を講じていく。

 県若者・定住支援課によると、昨年3月に高校を卒業して県外に進学した約2700人の都道府県別でみると、トップが京都の456人。このほか大阪278人、兵庫158人と関西圏が大勢を占める。このため同課は「関西圏を中心に帰住を働き掛けたい」と説明する。

 手だての一つが、2016年度に始めた「就活サポーター」の登録制度。Uターン就職した若手社員に「就活サポーター」になってもらい、県と就職支援協定を結ぶ大学などで、県内企業で働く魅力を伝えてもらう制度で、2月23日現在、県内31社の115人の社員が登録している。

 就職支援協定を結ぶ立命館大、京都産業大、京都女子大、関西大、関西学院大を含む計61大学に、大学別のサポーターリストを送付。同課は「県外にいると県内企業との接点がない。サポーターを頼ったOB・OG訪問などにつながれば」と期待する。

 大都市圏以外に進学した学生にも配慮する。3月4日にサンドーム福井で開かれる大規模な合同企業説明会「ふるさと企業魅力発見キャリアフェア」に県外進学者が参加しやすいよう、例年通りに大阪、京都、名古屋、東京と会場をつなぐ無料の「Uターンバス」を運行するが、今年は初めてバスが運行しない地方の学生に対しては交通費を助成する。助成金額は交通費の半額で、上限は1万4千円。申し込みは2日まで県の就職支援用ホームページ「働くなら、福井!」で受け付けている。

 昨年3月卒の学生Uターン率は、過去最高となる28・8%だった。同課は「売り手市場といわれる中、少しでも県内企業に目を向けてもらえるようにしたい」と一層の向上を目指している。

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