炎に照らされる中、遠敷川に御香水を注いだお水送り=2日、福井県小浜市下根来の鵜の瀬

 福井県若狭地方に春の訪れを告げる伝統行事「お水送り」が2日、同県小浜市神宮寺の若狭神宮寺や同市下根来の「鵜の瀬」周辺で厳かに営まれた。たいまつや護摩壇の炎が闇夜の水面に映る中、遠敷川に御香水(おこうずい)が注がれた。

 鵜の瀬から流れた御香水は遠敷川を通じて、奈良・東大寺の二月堂前の井戸「若狭井」に届くとされる。二月堂で12日に行われる「お水取り」でくみ上げられる。

 午後7時すぎ、若狭神宮寺境内で大護摩法要があり、大護摩の火から移されたたいまつを持った一行が出発。約1・8キロ上流の鵜の瀬に向け、“炎の行列”が連なった。

 雨が上がった午後9時ごろ、山河尊聖住職らが遠敷川の対岸に渡り、幻想的な送水神事が営まれた。竹筒から御香水が注がれると、大勢の見物客から歓声が上がり、一斉にフラッシュがたかれた。

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