ジャンボ賞に選ばれた藤本博文さんのニシキゴイ

お祝いに駆け付けた前川清さん(左)と受賞を喜ぶ藤本博文さん=福井県敦賀市

 福井県敦賀市の藤本博文さん(68)の所有するニシキゴイが、2月4、5日に東京都で開かれた「第48回全日本総合錦鯉品評会」で、10ある上位賞の一つ「ジャンボ賞(吉田廣賞)」に選ばれた。交流のある歌手・前川清さん(68)もお祝いに駆け付け「藤本さんはコイを見る目がある」と絶賛している。

 品評会はニシキゴイの祭典と呼ばれ、全日本錦鯉振興会が毎年開催。今回は日本をはじめ中国やタイなどアジアを中心に世界各国から約1800匹が出品され、大きさごとに計17部で模様や体形の美しさなどを競った。全国の流通業者ら約70人が審査した。

 藤本さんは、からし色の「無地」と透き通るような白い肌に藍色の網目模様が広がる「浅黄(あさぎ)」、赤と黒、白色の3色が混じった「昭和三色・白写り」の3種類を出品。ジャンボ賞に選ばれた無地は、体長約124センチ、重さ約40キロのずっしりとした体形が特徴で、太陽を受けると金色に輝く。

 藤本さんがコイの飼育を始めたのは40年以上前で、現在自宅敷地に設けたハウス内の池などで約200匹を丹精込めて育てている。きれいな水質を保つことはもちろん、体の発色に影響するという餌の種類や、“夏バテ”などにならないよう季節によって餌を与える回数にも注意を払っている。

 前川さんとは10年ほど前に知り合い、飼育法などをアドバイスし合っている。一緒に買い付けに行ったときには、前川さんから「体のラインや泳ぎをもっと見ると良い」と助言され、「そういう見方もあったかとはっとさせられた」と言う。互いの目利きに信頼を寄せる関係だ。

 受賞の知らせを受け敦賀を訪れた前川さんは「コイを通して人を知る。コイは不思議と人との縁を運んでくれる」とコイとの付き合いにどっぷりはまる理由を話し、「こんなに良い環境でコイを育てている藤本さんがうらやましい」と喜んだ。藤本さんは「これからも前川さんとお互いにアドバイスしながら、立派なニシキゴイを育てたい」と意欲を示した。

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