海外青年協力隊員として派遣されたモンゴルで指導者教本を作製した青木伶奈さん=福井新聞社

 福井県永平寺町出身の青木伶奈さん(27)がモンゴルのバレーボール界の盛り上げに一役買っている。今年1月までの2年間、海外青年協力隊員として小中高生や教員を指導。その傍ら、モンゴル代表男子のコーチ兼アナリストとして活躍。さらに現在、モンゴルトップリーグ所属の女子チーム選手兼コーチとしても活動している。

 小学6年からバレーボールを始め、永平寺中、高志高、筑波大でもプレー。専門の指導者がいなかった高校では練習メニュー、先発選手を決めるなどしてコーチングに興味を持ち、大学で選手兼アナリスト、大学院ではコーチ兼アナリストを務めた。アナリストとはチームや選手の得失点やスパイク決定率などのデータを収集、分析。次戦への戦略に生かす重要な役割。

 大学院修了後は海外青年協力隊へ。2015年1月からモンゴルに派遣され、バレーボール指導に当たった。

 派遣先は、ロシアに接する最北のフブスグル県のチャンピオンズスポーツ学校。バレーボールは人気競技だが、小中高校生は「ルールの認識もあいまいで、走る・飛ぶといった基本動作も十分にできない状態だった」。座学、実技を通して丁寧に分かりやすく教えると、任期終了前には県大会で上位入賞するほど強くなっていった。

 指導力向上へ教員向けにもセミナーを開催。モンゴルバレーボール協会と共同で、日本人隊員3人の執筆で指導教本を出版。全国の学校などに無料配布されるほどの“バイブル”になった。

 男子代表アナリストは、モンゴル入りしてすぐ大学OBを通じて依頼があり、隊員活動の合間を縫って帯同。15年東アジア選手権では過去最高4位へと導いた。

 隊員の任期はことし1月に終わったが、3月上旬に再びモンゴルに渡り、女子チーム「アルタインバルス」(本拠地ウランバートル)に合流する。

 青木さんは今春、日本のスポーツマーケティング会社への就職が決まっており、モンゴルでの活動はそこまで。今後は国内外でのスポーツ普及促進活動などにかかわる予定で「モンゴルでコミュニケーション能力、調整力、指導力を養えた。まだまだ勉強してモンゴルのバレーボール協会を手助けできたら」と話している。

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