同級生との再会を喜ぶ津村節子さん(左から2番目)=5日、福井市順化小

 福井市出身で芥川賞作家の津村節子さん(88)=東京都在住=が5日、母校の同市順化小(大手3丁目)を約50年ぶりに訪れた。同級生と再会し、当時の学校の様子や一緒に遊んだ思い出を笑顔で語り合った。

 当時の順化尋常小学校は順化1丁目にあり、津村さんはすぐそばに住んでいたが4年生が終わると東京へ引っ越した。津村さんによると、同校訪問は1965年に「玩具」で芥川賞を受賞した頃以来。4日に行われた第20回ふくい風花随筆文学賞の授賞式での来県に合わせ訪れた。

 津村さんは山崎武雄さん(88)ら同級生6人と再会。「せっちゃん」と呼ばれると「懐かしいね」と互いに手を取り合い喜んだ。1年生時の集合写真を見ながら「近くの人絹会館でよく遊んだね」「昔の運動場は狭く、足羽河原で運動会をやったね」などと思い出話に花を咲かせた。

 津村さんは「体が弱く病気ばかりして学校を休んでいた。みんなが遠足で家の前を通っていく姿がうらやましくてね」と振り返った。「福井では隣近所が親しかったが、東京はご近所付き合いがなくさみしくて。『福井へ帰りたい』ばかり言って父親を困らせていた」などと話していた。

 松本美代子さん(88)は「昔はよく一緒に遊んだが、会えて幸せ」と笑顔だった。

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