トラバサミに挟まれたネコの脚(福井犬・猫を救う会提供)

 今年2月8日、福井市大森町の民家に、使用が禁止されている動物捕獲用のわな「トラバサミ」に脚を挟まれた状態のネコが迷い込み、NPO法人福井犬・猫を救う会の会員らが保護した。挟まれた脚は壊死しており切断した。同会の藤永隆一代表は「トラバサミは危険で、耐えがたい苦痛を動物に与える。絶対に使わないで」と訴えている。

 同会によると、ネコはトラバサミに後ろ右脚を挟まれており、住民から連絡を受けた会員らが市内の動物病院に運んだ。挟まれて数日経過したとみられ右脚は壊死。太ももから下を切断した。

 保護時は興奮状態で暴れていたが、体温が下がっていて数日発見が遅れれば命に関わっていたという。今は同会の会員宅で保護している。

 トラバサミは、バネ仕掛けで踏んだ動物の脚を挟むわな。県自然環境課によると、鳥獣保護管理法で狩猟での使用は禁止されている。有害鳥獣の捕獲では使えるが、使用には市町の許可が必要で「人間が誤って踏んだり、かかった動物が暴れるなど危険がある」(同課)などの理由で原則、県内での使用は認められていない。インターネットなどの通販サイトでは、農作物への被害防止用として千円から数千円で販売している。

 県内では、人への被害報告はないが、約10年前に県自然保護センター(大野市)がトラバサミに掛かったキツネを保護した例があるという。

 今回のトラバサミは誰が、いつ仕掛けたものかは不明。藤永代表は「子どもが誤ってわなを踏むなど、人間にも危害が及ぶ恐れがある」として、関係機関に使用禁止の周知徹底を求めた。

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