連載「ふくいを生きる 超高齢社会」について、読者から意見が寄せられた。認知症の両親を介護している男性は「いつか両親に暴力を振るってしまうだろうという恐怖との闘い」と打ち明け、1人暮らしの70代女性は「孤独死は身につまされる問題。高齢者が安心して暮らせる福井を」と訴えた。

 この男性は「言うことを聞かない両親に声を上げては反省する毎日。いつ手を上げてしまうか分からない。介護殺人は人ごとでない」。両親は時々やって来る娘に、男性の悪口を言うため、きょうだいの関係が険悪になったという。

 自身の精神状態を「心が渇き、地獄がいつまで続くかを考えるだけで恐ろしい。高齢者が増えれば介護に疲れ切った人も増え、大変な社会になる。国としてどうするのか真剣に考える必要がある」と訴えた。

 高齢者の孤独死について感想を寄せたのは福井市の女性(72)。2人の子どもは難関大に進学し関東で就職。夫は数年前に亡くなり、現在は1人暮らしだ。「子どもの成績が良くて、昔は周りからうらやましがられた。しかし今、子どもが親の近くに住んでいるのを見ると、逆にうらやましい」と打ち明けた。

 福井県の子どもの学力は全国トップクラスだが「良い人材を県外に持っていかれるという思わぬ結果が待っている。子どもを福井で就職させるため、あまり勉強させなくてもよかったとつくづく思う」とした。

 生活保護を受ける高齢者の貧困については「一般的な話ではなく、かなり特別なケースではないのか」(福井市・40代男性)といった意見があった。これに対し、同市の50代の福祉関係者は「退職し年金生活になっても、生活の質を落とすことは難しい。高い買い物をしながら、台所は火の車という高齢者世帯は多い」と指摘。「夫婦どちらかが病気で倒れれば、一気に貧困に陥る。年金を担保に金融機関から借金をするケースもある」とした。

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