北陸新幹線 敦賀―新大阪のルート案

 北陸新幹線敦賀以西ルートで継続協議になっている京都—新大阪間について与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)の検討委員会は7日、京都府京田辺市を経由する新たな「南回り案」を採用することで大筋合意した。国土交通省が同日示した調査結果では、費用対効果の数値は投資に見合う「1」を超えた。検討委は13日に京都府やJR西日本の意見を聞いた上で結論を出し、上部組織の与党PTが15日に正式に決める。

 新たな南回りは、京田辺市のJR片町線松井山手駅に接続する途中駅(地上)を設置する計画。駅付近には大阪府枚方市に隣接する新興住宅地がある。検討委は建設費を一部負担する京都府の要望を踏まえた。

 国交省の試算によると費用対効果は北回りが1・08、南回りが1・05。南回りは敦賀—新大阪の建設費が2兆1千億円となり、北回りより約300億円増える。ただ距離の差は3キロしかなく、途中駅に停止しない場合、所要時間は北回りより約30秒長い程度としている。工期は15年。福井—新大阪の所要時間は、南回り、北回りとも約55分で、運賃・料金も同じ6460円を想定している。南回りの敦賀—新大阪は北回りより1分長く約44分、運賃・料金は5700円で320円高くなる。

 非公開の会合後、検討委員長の西田昌司参院議員(京都選挙区)は「今回示された南回りは、北回りとそん色がなく、委員からおおむね異論はなかった」と話した。

 与党検討委メンバーの高木毅衆院議員は「途中駅を造ることに意義があるのか、もう一度検証する」と強調。次回13日は京都府や大阪府、北陸3県からヒアリングを行う。

 京都—大阪間を巡っては、検討委は昨年12月の中間報告で、「事業費の観点から(東海道新幹線の北側を通る)北回りが優位」と明記し、JR西や福井県の西川一誠知事も支持していた。京都府は南回りを強く求めていたが、京都、大阪、奈良3府県にまたがる関西文化学術研究都市の中心部を通る当初の案は費用対効果が1を下回ったため、検討委は京田辺市付近を経由する案に変更して再試算するよう国交省に指示していた。

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