普段から背中にかゆみを感じており、特に冬季は一段と強くなります。診てもらったところ「老人性の病気」と言われ、薬を飲んでいます。このままずっと飲み続けていくのかと思うと不安になります。このかゆみは食事や生活習慣を変えると改善するものでしょうか? 年のせいか肌はかさかさです。対策などがあれば教えてください。(坂井市、80歳女性)

【お答えします】横田日高・福井赤十字病院皮膚科副部長

 ■保湿剤などでスキンケア

 さぞやお辛いでしょう。高齢者の皮膚は若年者と比べて皮脂の分泌が低下し、水分保持機能が衰えています。そのため乾燥肌になり、衣服の刺激や種々の細菌、かび、ハウスダスト、花粉などのアレルゲンといった有害物質に対して過敏になり、かゆみを感じやすくなります。

 対策として何よりもスキンケアが重要です。汗や汚れを放置するとかゆみの原因となりますので、汗や汚れはお風呂やシャワーでしっかり洗い流すようにします。ナイロンタオルで皮膚を強くこすると皮脂が剥がれてしまいますのでやさしく洗ってください。

 入浴後は時間とともに皮膚は乾燥していくので、なるべく早く保湿剤を十分に塗ることです。また皮膚温が上昇するとかゆみを感じやすくなるので、お風呂の温度は低めに設定するのが望ましいです。冬は特に皮膚が乾燥しやすいので、保湿剤に加えて加湿器の使用が効果的です。

 ■食事や衣服素材にも注意

 食事や衣服もかゆみの原因となります。唐辛子の成分であるカプサイシンを含んだ辛い食物や飲酒は皮膚温を上昇させ、かゆみを増強してしまう可能性があります。また、サバに多く含まれるヒスタミンは、アレルギーがなくてもかゆみの原因となります。生シイタケも皮膚炎を起こしやすく注意が必要です。衣服も下着を含めて直接肌に触れるものはなるべく刺激の少ないものにします。素材としては天然の綿が望ましいです。

 生活習慣の改善を含め、保湿剤によるスキンケアをしっかり行うことによってかゆみを軽減できれば、かゆみ止めの内服薬をやめることも不可能ではないと考えます。また、乾燥肌で注意すべきこととして、かゆみで皮膚をかきこわしてしまい湿疹を生じた場合は、市販薬では治りにくいです。このような場合は、速やかに皮膚科専門医の診察を受けてください。

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