2014年4月、福井県内の路上で下校中の女子高生にわいせつな行為をしてけがをさせたとして、強制わいせつ致傷罪に問われた福井市、無職出口和宏被告(23)の裁判員裁判の論告求刑公判が9日、福井地裁(入子光臣裁判長)であった。検察側は「執拗かつ大胆で犯行態様は危険。再犯の恐れがある」として懲役3年6月を求刑。弁護側は「自転車を転倒させる意図はなく、凶器も使用していない」などとして執行猶予付き判決を求めた。判決公判は13日。

 検察側は論告で、「自転車で走行中の女子高生の肩を押し転倒させており危険」と指摘。「他にも4件の同様の事件を起こしており、法律を守る意識が弱い」とした。15年2月に発生した強制わいせつ事件については、2月の部分判決で無罪となったことから、求刑は今回の強制わいせつ致傷罪のみ対象とした。

 被害者は8日の証人尋問で「厳しい処罰までは望まない」とし、示談も成立していることなどから、弁護側は弁論で「社会内で更正する機会を与えてほしい」と述べた。

 起訴状によると、出口被告は14年4月27日午後1時10分ごろ、自転車で走行中の女子高生(当時17歳)の右肩を後ろから押して自転車ごと転倒させ、後ろから抱きついて服の上から胸を触り、両膝などに全治2週間のけがをさせたとされる。

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