北陸新幹線の福井駅先行開業に関する与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)の検討委員会で委員長を務める山本拓衆院議員は10日、「福井、石川県内の用地取得が本年度内に終わらず、前倒し開業は困難になった」と明らかにした。福井駅先行開業は事実上断念し、2023年春の着実な敦賀開業を目指す。

 福井駅先行開業をめぐっては、政府・与党が15年1月、金沢—敦賀開業の時期を3年早めることを決定。与党PTは下部組織として「福井駅先行開業等検討委」を設け、金沢から福井までをさらに先行して開業できないかについて議論してきた。技術的課題を整理し、同年8月に「20年度の先行開業の可能性はある」との報告書をまとめた。

 ただ、国土交通省が「技術的に難しい」と慎重な立場を崩さず、検討委では福井駅先行開業に向けて16年度中の用地取得完了を目指すことを確認していた。

 山本委員長は「福井駅先行開業は、今年3月末までに石川県白山市から福井駅までの用地取得が終わっていることが前提条件だった。工事発注ができず、福井駅の前倒し開業は極めて難しい」と述べた。

 県新幹線建設推進課によると、石川県境から福井市までの県内区間での用地取得率(面積ベース)は3月2日現在で▽福井市92%▽あわら市93%▽坂井市39%−となっている。石川県内は93%(2月末現在)。

 検討委では今後、福井駅の一部拡張や、敦賀駅を使いやすくする「動く歩道」の必要性について、引き続き対応を協議していく。石川県から要請があった「白山駅」(仮称)新設については14日の会合で、一定の方向性を出す予定。

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