全国の骨髄バンクの年齢別ドナー登録者

 白血病など血液の病気の人を救おうと、骨髄や末梢血幹細胞の提供希望者(ドナー)として登録している人が高齢化している。年齢制限の55歳を超える人が年々増え、今後は全国で毎年1万〜2万人前後の登録が取り消される見通し。特に福井県は新規登録者数や20代の登録が全国下位で、県内関係者は懸念を強めている。

 現在ドナー登録が認められているのは55歳の誕生日の前日までで、この日までに提供の手続きに入っていない限り、登録が自動的に取り消される。

 公益財団法人日本骨髄バンク(東京)によると、2016年12月末で患者登録者3499人に対し、ドナー登録者は国内で46万5332人に上る。骨髄移植は患者とドナーの白血球の型(HLA)の一致が条件。血縁関係がない場合に一致する確率は数百分の一から数万分の一とされるが、移植を希望する患者の9割以上に少なくとも1人以上のドナーが見つかる状況という。

 ドナー登録者を年齢別にみると、50〜54歳がそれぞれ1万人前後、40〜49歳はそれぞれ2万人前後いる。年齢だけでなく、ドナーが病気になったり住所が分からなくなったりして登録から外れる人もいて、取消者数は右肩上がりで増えており、現状を維持できない可能性もあるという。

 16年12月末現在の福井県内のドナー登録者は2241人で、20〜54歳の人口千人当たりでは6・85人となり、全国平均(8・27人)を下回っている。15年度の新規ドナー登録者数は97人で全国46位にとどまり、16年3月末時点の20代の登録割合も9・1%で全国41位だ。11年度以降は新規登録者数を取消者数が上回る年度が多く、同法人の広報担当者は「将来的には福井県内の登録者が激減する恐れがある」と指摘する。

 県内では一部のライオンズクラブや県の各健康福祉センターが献血会場などでドナー登録を呼び掛けている。県内を担当する日本骨髄バンクのコーディネーター、山田智恵美さんは「登録者が多い他県ではボランティア団体が定期的にイベントを開いているのに比べ、福井は啓発の機会が限られている」と話す。

 日本骨髄バンクは、若年層が集まる大学やショッピングセンターなどでの定期的な登録会開催や、ライオンズクラブ会員以外で登録に関する説明に当たる人材養成を対策に挙げる。山田さんは「一人でも多くの人に骨髄バンクや移植医療の正しい情報を知ってもらうことが重要」と訴え、自治体や事業所が連携した取り組み強化に期待を寄せる。

関連記事
あわせて読みたい